「疲れない身体をつくりましょう!」 そんな言葉をよく聞きます。 疲れない。頑張らない。素晴らしい。 でも、果たしてそんなことは可能なのか…。 答えは「No」です。 疲れない身体なんて、たぶんありません。 ―仕事をすれば疲れる。 ―家事をすれば疲れる。 ―子どものことをすれば疲れる。 ―人と関われば疲れる。 ―頑張れば、疲れる。 “疲れる”って、心と身体の当然の反応です。 疲れること自体は、悪いことではないと思います。 視点はそこではなくて、 「ああ、今私疲れてるなー」 と、自分のことにちゃんと気づくことだと、私は思うんです。 怖いのは、 疲れていることに気付かないまま、頑張り続けてしまうこと。 「まだ大丈夫」 「これくらい普通」 「みんなこのくらいやってる」 「もう少し頑張れる」 そうやって、自分のことを後回しにして、 自分の疲れを見て見ぬフリをする。 そうしているうちに、いつの間にか身体が重くなっていたり、 イライラしやすくなっていたり、 好きなことをする気力までなくなっていたり。 よく言う“慢性的な疲労”になっているんです。 「いつからこんなに疲れていたんだろう」 知らず知らずのうちに疲れがたまって、身体にも心にも影響をきたしている。 …恐ろしいことです。 だから私は、 「疲れない身体」を目指すのではなく、 「疲れていることに気づける自分」をつくってほしい、 と思っています。 ―朝起きた時、 「今日は少し身体が重たいな…」 ―仕事中、 「いつもより肩に力が入ってるな」 ―帰宅して、 「今日はなんかもう何もしたくないな…」 そんな小さな自分の気持ちに気づく。 気づく。 それだけでいいんです。 そして、 「今日は少し早く寝よう」 「今日はちょっと予定を減らそう」 「これは誰かにお願いしよう」 と、自分に必要なことを選ぶ。 それだけでも心持ちや、その後のコンディションがだいぶ変わると思います。 そして、その選ぶものの中に 「少し好きな香りを嗅いで、深呼吸してみよう」 「来週、トリートメントの予約を入れて、行ってみよう」 を、作ってほしいと思います。 私自身、以前は“疲れている自分”を無視していました。 「これくらいはできないとダメ」 「まだもう少し頑張れる」 そう思って突き進んだ結果、なかなかなダメージを負って、 ある時ぱたっと動けなくなった過去があります。...